この記事は、マジック初心者の方が手品を覚えていく上で、欠かせないマジック解説本についてまとめています。
しかし、世の中には、間違った方法を解説している本は数多く存在します。
間違った本で、間違った方法を身につけてしまうと、直すのが難しく後々苦労します。
今回、1000冊を超えるマジックに関する本を読み、20年以上手品を教え続けている、現役プロマジシャンである私が、オススメの初心者向けのマジック本を紹介させていただきます。
この記事は
- はじめて手品を覚える方
- どの手品の本を買っていいか悩んでいる方
- 本で手品を覚えようと考えている方
- 本格的な手品を覚えようと考えている方
以上に該当する方には、おすすめの記事です。
<本格>
ページ数が多く、初心者向けの基本的なマジックからプロマジシャンが演じるようなタネまで丁寧に説明されています。
<入門>
手軽に簡単なマジックから始めたい、という方にオススメです。
テーブルマジック・クロースアップマジック編
<入門>必ず成功する 激ウケ!マジック 本格トリック完全マスター
必ず成功する 激ウケ!マジック 本格トリック完全マスター (コツがわかる本!)昔からある手品を、身近な物で出来るように多数アレンジを加えて解説してあります。
これから本格的にマジックをやっていきたいという方にも読んでおいて損は無い一冊です。
「あっ、そんなアレンジの方法があったのか!」といった発見もあると思います。
<入門>みんなで盛り上がる飲み会マジック
飲み会などで、ちょっとした芸・余興を頼まれてマジックをするレベルであればこの本がオススメです。
著者のカズ・カタヤマさんは関西出身の方なので、一発ギャグ的なお笑い要素の入ったマジックも、いくつか解説してあります。
難しいテクニックは入っていないので、「パッと覚えて、サッと披露したい!」という方にはピッタリ!
<本格>カードマジック事典 新装版
カードマジックの基本的なことを、技法編とマジック編と分けて、わかりやすく解説してくれています。
技法だけでも100種類弱、マジックに至っては、約200種類のカードマジックを解説しています。
(※この本は、1983年刊行の『カードマジック事典』の新装版になります)
難しいテクニックから、簡単なテクニックまで、本当に多岐にわたって手品を解説してくれています。
これから本格的にマジックを学びたいという方には絶対オススメの1冊です。
<図解>カードマジック大事典 新装版
カードマジックの基本的なことを、技法編とマジック編と分けて、わかりやすく解説してくれています。
発売以来、長く好評いただいている『図解 カードマジック大事典』が新装版として登場。 カードマジックを技法編と奇術編に分けた大百科。奇術編においてはさらに現象・効果ごとに分けて考案者のオリジナル作品を解説し、そのオリジナルから改良・発展させた画期的な作品も解説。イラストや写真を多数使用したカードマジック大事典。(本書は2015年3月に刊行した『図解 カードマジック大事典』の新装版です)
難しいテクニックから、簡単なテクニックまで、本当に多岐にわたって手品を解説してくれています。
これから本格的にマジックを学びたいという方には絶対オススメの1冊です。
<本格>コインマジック事典 新装版
コインマジックの基本的なことを、技法編と奇術編と分けてたくさん解説してくれいています。
技法だけでも約40種類、手品に至っては約60種類解説しています。
コインマジックに関して「マスターするのは難しい」と思われている方はたくさんいますが、その原因は「難しい手品をわざわざ覚えている」につきます。
コインマジックは、文章で覚えるとどうしても「えっ?こんな単純なタネばれちゃうやん!」と感じてしまい、結果として「難しい手品」を覚えようとしてしまいます。
コインマジックを覚えたい方は、まずはこの本で、基本的な技法・手品をマスターして、人に見せる「勇気」と「自信」を学んでください。
ステージマジック編
<入門>高齢者と楽しむマジックー介護支援ボランティアに役立つ手品ベスト32
高齢者と楽しむマジックー介護支援ボランティアに役立つ手品ベスト32
高齢者施設や介護施設で働く人に特化した内容ですが、大勢の前で手品を披露される方にはオススメです。
ショーとしてみせる手品の解説だけで無く、「脳と指先を使って手品を覚える活動」という現場で働く人にとってはとてもありがたいレクリエーションやワークショップのアイデア集としても、とても価値ある本です。
<入門>クリスマス・正月のハッピーマジック
クリスマス・正月のハッピーマジックー子どもと楽しむ超もりあがり手品
挿絵が、子どもを相手にした感じで描かれているため、子ども向けか・・・と思われるかも知れませんが、決してそんなことはありません。第4章からのステージマジック編は、応用が利く手品がたくさん解説されています。
人前で急にマジックをしないといけないときの、ヒント・アイデアがまとめられています。
<入門>トランプマンのびっくりマジック
トランプマンのびっくりマジックーキミだけにおしえる裏ワザ33
ステージマジックの醍醐味である「上着からのスチール」を解説してあります。一般書籍なのに、こんなところまで教えてくれるんだととても感動した1冊です。
64ページから67ページにかけての『シルクプロダクション⇒花束の出現』は、知るだけでも絶対価値があります。
<本格>ターベルシステム・ガイドブック
- ターベルシステム・ガイドブック Lesson1~10(DVD付き)
- ターベルシステム・ガイドブック Lesson11~20(DVD付き)
- ターベルシステム・ガイドブック Lesson21~30(DVD付き)
- ターベルシステム・ガイドブック Lesson31~40(DVD付き)
- ターベルシステム・ガイドブック Lesson41~50(DVD付き)
マジック界のバイブルである、ターベルコース・イン・マジック(以下ターベルコース)。1000種類以上ものマジックが整理・分類されているマジシャン必読の書なんですが、テンヨーから発売されていた日本語版は絶版となってしまっています。
ターベルコースを入手出来ない現在において、この日本語版のPDF版が手に入るだけでもかなり貴重です。
ターベルシステムはPDFデータであって、紙媒体ではありません。
紙媒体にするには、自宅でプリントアウトして、製本しなければなりません。
その時にオススメのが簡単製本機「とじ太くん」です。
とじ太くんは、専用のカバー15mmと製本機を使って、簡単に製本を行うことが出来るスグレモノです。
ターベルシステムを翻訳された上口龍生氏と私が対談した様子を12回に分けてアップロードしてあります。
- ターベルシステムのお話
- マジック会の徒弟制度のお話
- プロとアマの線引き
など、いろいろなお話をしています。
タネだけが知りたい人向け
テレビでやってた人気マジックのタネぜんぶばらします
ばらされているマジシャンが、実際に解説されているタネで演じているかどうかは・・・かなり疑問ですが、
まぁ、気軽に読むには楽しい本です。
マジックを極めていきたい人向け
<本格>復刻 奇術研究
1956年春から1979年春まで年4冊(全86号)発行された季刊誌の復刻版です。
かなり昔に書かれた書物のため、非常に読みにくいですが、書かれている内容は今でも十分通用する手品ばかりです。
手品における型となる演技は、ほとんど掲載されています。
たとえば以下の手品が詳しく解説されています
- シンブル(片手・両手)
- 四ッ玉(ワンボール・ダブルシェル)
- タバコ
- ミリオンカード
- ファンカード
- リング(6本・シンフォニー)
- ゾンビボール
- ハトだし(セットの仕方、ホルダーの作り方、2羽だしのやり方)
- 和妻(演技・道具の作り方)
など、あげればきりが無いほどたくさん解説されています。とても高額な書籍ですが、それに見合うだけの内容ではあります。
- プロマジシャンになりたい
- 本格的にステージマジックを覚えたい
- 和妻の資料が欲しい
といった人にはオススメの書籍です。
まとめ
手品をゼロから学ぶには、本は必ず必要になってきます。インターネットとは違い、本は必要な情報をまとめて、入手することが出来ます。
今回オススメした本は、私も初心者の時に読んで覚えた お墨付きの本ばかりです。レベルや目的に合った本と出会って、楽しいマジックライフをお過ごしください。
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